色黒大阪人が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事(過去形)な僕がなんかつぶやきます。

出来る方法を考えて、圧倒的スピードで実行すること

2020年ももうあとわずかですが、衝撃的なことに今年書いた記事はこれを除くと3本。

笑えない事態ですが、本業(ほんまの仕事)も本業?(野球の監督)も忙しかったということで甘えさせてください。

2021年は書きます。月1本くらいは←低い志。

 

さて、うちの会社では8つの行動指針(通称コンパス)がありまして、それに即した表彰なんかもあるわけですが、その8つのうち2つは毎度最多得票にて表彰していただけるので、そういう話をしようかなと。

 

 出来る方法を考える

この辺を掲げている組織って割と多いなと思っていて、前職も前々職も似たようなことを掲げていました。

こういう「出来る」系は解釈が重要で、そこを間違えるとやたらブラックな方にも、易きにも流れることができる使いどころの難しいやつだなと思っています。

好きじゃない解釈の仕方や使い方として、あまりにも無理難題なことに対して、

「いやいや、出来る方法考えようよ」と圧をかけてしまうとか、

逆に「考える」だけにフォーカスして、

「考えているだけで実行に移せていないよね」

というところがあるなあと。

出来る方法とは

僕個人の解釈は、「出来る方法を考える」=「出来ない理由を排除する」だと認識をしており、逆に言えば「出来る方法を考える」ためには「出来ない理由を考える」ことが必ずプロセスの中で必要になるのではないかなと。

「出来る」と「出来ない」は構造上どちらかに分類されるわけで、「出来る」確率が40%なのだとすれば、必然的に「出来ない」確率は60%。

数学でいうところの余事象の考え方と同じで100%というすべての事象から、「出来る」確率40%を引けば、残りの「出来ない」確率60%が出ますよねというそういう考え方。

ということは、「出来る」方法を考えようが、「出来ない」方法を考えようが、結局どっちも考えられるんじゃないかと。

ちゃんと言い訳するならOKでいい

そう考えていくと、別に「出来ない」方法を連ねるような人を「ネガティブだ」と糾弾する必要はないわけで、冒頭の「いやいや出来る方法を考えようよ」のような働き掛けってあんまり意味ないんじゃないかなと。

(ポジティブがやたら称賛される感じが僕個人的に苦手なだけかもしれないですけど)

同じ理由で「言い訳」をやたら嫌う人がいるのも、それが抜けもれなく「出来ない」方法になっているのであれば、先ほどの考え方で「出来る」方法も導き出せるから、別にいいんじゃないかなと思うわけです。

それを「出来る」方法から考えるか、「出来ない」方法から考えるかは、その事象が得意領域か不得意領域か、あるいはそもそもその人自身が「ネガティブ」か「ポジティブ」かなどもうその「事象を適切に判断する」とはかけ離れた部分が多く、どちらでもいいことだと思うのです。

もちろん、それを「言い訳」と捉えられがちな人(≒ネガティブな人)は、そもそも自分の中でその引き算(余事象)をして、「出来る」方法に変換できるとベストですよね。

かくいう僕も超絶ネガティブ人材なので。

圧倒的スピード

そんなこんなで2つ目。「圧倒的スピード」。

スピード感は2つに大分類出来て、「作業のスピード」「思考のスピード」に分かれます。

このどちらも「相手から見たときの」というのも忘れてはいけない視点なので持っておかねばですが。

作業のスピードアップ

これはもう基本的には経験しかないです。再び算数に例えますが、こっちはいわゆる「計算能力」みたいなもので、イメージでいうと100マス計算をいかに速く埋めていくのかに近く、ある程度のパターンを把握し、頭で考えるよりも早く脊髄反射的に手が動く。そういう領域です。

コツめいたものがあるとするなら、「脊髄反射」に移行するタイミングかなと。100マス計算でも最初に解いた子ども時代は、1マス1マス見ながら「2足す3は5!」と埋めていったと思うんですよね。

それがどこかのタイミングで、「これ1~9しかないから、こういう順番で埋めていこう」みたいな「もはや計算ではない」やり方に気づいて、ある意味で「頭を使わない」で埋めていくようになったと思うのです。

このどこかのタイミングで「頭を使わない」やり方を見出す、いってみれば「このパターンしかないよね」という「法則性」を見出して、それに当てはめて「脊髄反射」的に作業するに移行できれば、おのずと作業スピードは上がります。

ま、そのためにはとにかく回数・打席数・経験です。

思考のスピードアップ

続いて「思考のスピード」について。

「スピード」と書いておきながらいきなりひっくり返すと、思考は「高さ×幅×奥行き」という立体で成り立っていて、

高さ(深さといってもいい)は時間、幅は知識、奥行きは経験というそれぞれ異なる要素が支配していると考えています。

時間は自分でかけていくしかないのですが、知識と経験という点において、「作業のスピード」と異なるのは「経験者の知恵を借りればいい」という点です。

過去に同じ経験をしている人の知識や経験をいかに自分のものとして活用をするのか。

もちろん、単純にその人(経験者)にお願いをする、代わりにやってもらう、というのもナシではないですが、それでは経験者の人の知識や経験を「自分のものにする」ことは出来ないので、

・やってもらうなら、見て盗む

・教えてもらうなら、短い時間で最大限盗む

ということが必要です。

正直、やってもらうにせよ、教えてもらうにせよ、その経験者の人にとってのメリットは変な話ほとんどないので、そこは普段の振る舞いや事前に最低限度の知識を身に着けて臨むなどして、

「こいつには教えたくなる。教えがいのあるやつだ」と思われることが大前提です。

これが就活なんかでよく言われる

「素直さが大事だよ」

なのかなと。

(まあ素直じゃないやつでもちゃんと指導しろよ、プロだろ、と思わなくもないですが、上司も人間なんでね…。)

スピードに関しては3年前の僕がいろいろ書いていて、当時結構読んでもらっていたので、よかったら。。。

www.blackenny.com

考えることと実行すること

最後に、考えることと実行すること、という文脈で。

ここを切り離して考える人が多いんですが、基本は並行して行われるものだと思ってます。

考えないと手が動かない

→これまで経験の少ない分野、もしくは初めてトライする内容なのでは?

→やったことないこと先に考えすぎても意味がないのでは?

という単純な論法です。

スポーツをやるときに、(僕は野球をやっていたのでそっちで例えると)

投げ方の隅から隅まで、細かい理論まで調べてからボール投げます?って話。

とりあえず何球か投げてみて、思うようにいかないな、なんでだろう?ってなりませんか。

それから上手い友人に聞いたり、今ならYoutubeで調べたり、本を読んだりして、また身体を動かす。

その中でうまくいくこともうまくいかないこともあって…。

これが「試行錯誤」と言われるやつですが、この一連のプロセスって

「考える」→「実行する」→「考える」

を繰り返してますよねと。

ビジネス界隈ではPDCAとやたら横文字にしますが…。

まあ普通のことです。

だからこそ、「考える」で止まらず、とりあえず「実行する」。そのうえでその結果をもとにまた「考える」(これをやらない人が多いのですが)という繰り返し。

ちなみに僕はPDCAサイクル、だとその場をぐるぐる回っていて、堂々巡りに見えるので、スパイラルアップしていくという意味も込めて、PDCAスパイラルという言葉のほうが好きです。

おわり

そんなこんなで、2020年最後は7か月ぶりの記事でした。

主に自社の後輩向けですが、やっぱり自分で考えて言語化するといろんな気づきもあるので、2021年は「忙しい」は禁句に、しょうもないことでももっと言語化して、こうやって書いて、いろんな人に突っ込まれ、いじられながら、僕自身スパイラルアップしていきたいなあと思いました。

今年1年お世話になりました。

来年はもっとエゲツない年にしちゃいますよ、っと。