色黒大阪人が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事(過去形)な僕がなんかつぶやきます。

学生がとにかく社会人と会うべき3つの理由

学生と面談などさせていただく中で、いつも投げかける疑問
「なんでもっと社会人と会わないの?」
面談で直接その必要性を説明した学生の多くはその後からでも行動してくれているようなので、ブログでもその話をできればと思って書きます。

社会人と会うことをお勧めする理由は大きく分けると3つです。

  1. 自分が他人(社会人)からどう見られるかを知ることが出来る
  2. 社会人も所詮1人の人間だと知ることが出来る
  3. 就活後もつながる自分のメンターと出会うことが出来る

細かく話すともっとあると思いますが、ひとまずはこれが僕の中で優先順位が高いのでこれで行きます。

自分が他人からどう見られるのかを知る

就活、というか人生のもっぱらって結局のところ、「他人からどう見られるか」と「自分がどうあるか」の掛け合わせだと思っています。
その成分の比率は人によって異なるでしょうが、根本はここに帰着するのではないでしょうか。
就活はその中でも「他人からどう見られるか」の比率が高まるイベントになります。
自分がどれだけ自分を誇っていたとしても、相手から見える自分がそれとは異なれば採用してくれませんし、自分が「優秀」であっても相手が求める「優秀」と異なればお祈りされてしまいます。
そういう意味で「他人にどう見られるのか」というのは非常に重要になってきます。
そしてこの他人の見る目、って学生と社会人では全く異なってきます。
かくいう僕も、学生時代は「自分って優秀やん、へっへっへ」と得意げになっていましたし、周りの友人も多少持ち上げてくれる程度には「デキるやつ」だったと思います。
が、それは社会人と話すことで、へし折られるわけですね。
まさに「井の中の蛙」だったわけですが、これは社会人という「他人からの目」を痛感した結果です。
大事なのは「いや社会人から見たらちょっと違うで」と言ってもらうことです。
全てが否定的なニュアンスというわけではなく、違う角度から話をしてもらうことが重要ということです。
まあ、その多くは「お前まだまだやぞ」になってしまったりするわけですが。
自分とは違う世界で生きている人から、自分がどう見えているのかを知る、そういう意味で社会人とたくさん会うことをお勧めします。

社会人も所詮1人の人間だと知る

上のようにして話をしていると、「めっちゃいいなこの人」という人と「大したことないなこの人」という2人と人に出会うことになります。
サークルの中とかゼミの中でもいるでしょう、そういう2つの属性の人。
「めっちゃいいな」の人との話は次のトピックで話すとして、「大したことないな」の人と出会うことが意外と大事です。
その理由は2つあって、1つ目が「大したことない人がめっちゃ多いことを知る」という意味、もう1つは「大したことない人、意外と大したことあるのを後に知る」ということです。
就活生時代に少なく見積もっても300人以上の社会人の方と面談やイベントでお話しさせていただく機会がありました。失礼を承知で言うのであれば、当時70%くらいの人たちは「こいつ大したことないな」と思っていました。
学生から見た僕もそうかもしれませんが、「社会人」というだけであって年齢は少ししか変わらなかったり、逆に年齢重ねているだけで話していること学生と変わらないな、という人が意外と多いんですよね。
そういう人ともしっかり出会うことで、就活が本格化したときにいちいち社会人の目線を気にして緊張したりすることが格段に減ります。

だって「大したことない人」の前で緊張する必要性がそもそもないですから。

 

そして逆説的ですが、社会人になってその人たちと出会う機会があると「この人たち大したことあったんや」と知ることがあります。
僕たちは自分の経験や見えている範囲でしか物事を判断することが出来ません。
学生としての目線しかもっていない時には「大したことない」と思っても、実際社会人として再度出会うと「超優秀」みたいな人が結構います。
採用担当でいうなら、親近感を湧かせるために学生目線に立ってくれて話している人などは場合によっては「学生と同じやん」に見えるかもしれませんが、この「相手の目線に立って話す」それも「社会人が学生の目線にしっかり立つ」というのは結構難しいもので、それだけでも「優秀な社会人」とあとで感じたりするんですね。

自分が自分の目線でしか相手を見ていなかったんだ、と後に知る意味でも、社会人とたくさん会っておいて、のちに再会してみると面白いはずです。

社会人も所詮1人の人だ、と思って会ってみるといいと思いますよ。

社会人としてのメンターに出会う

採用のフロントに立っているような社会人は「会社の顔」として見られることもあって「エース級」だったりします。
そういう人たちが「時間を作ってくれて」「無料で」話をしてくれる、あるいは話を聞いてくれる、これってめちゃめちゃ貴重な機会です。
大人になると諭吉と引き換えに受けるようなセミナーで話している方が、当たり前のようにあなた1人だけのために話をしてくれていることもしばしばあります。
そう考えるとすごいことですよね。
そういう人たちとたくさん会っていくと、「採用や就活を抜きにして」この人とこれからも付き合っていきたいという人に出会うことがあります。
その人の会社に行かなかったとしても、これからの色んな相談に乗ってくれたり、あるいは話しているだけで自分の指針を明確にしてくれるような人です。

 

ちなみに社会人になって思うのは、「社内のメンター」「社外のメンター」の2種類をしっかり抱えておくことが重要だということです。
社内にメンターがいることの重要性は言わずもがなですが、「社外のメンター」も非常に重要です。
社内では相談しづらいことを相談出来たり、自分のキャリアという全体観に合わせて寄り添ってくれたり、毎日会うわけではないからこそ自分の変化に気づいてくれたり。
そういう意味で、「採用や就活を抜きにして」魅力的だな、と思うような社会人に会うことが非常に重要ですね。

どうやって社会人と会うか

「社会人と会うのが重要なのはわかったけど、いったいどうやって会うねん」というツッコミが横の人から聞こえてきました。
難しく考えずにとりあえず連絡とれよ、この一択です。

1.何かのイベントで採用担当と知り合って名刺など連絡先をゲットする
2.その日のお礼のメール+よかったらもっと話したいメールを送る
3.採用担当から日程調整のメールが来る
4.日程調整して会う

これだけでしょう。
ちなみに2の段階でだいたい10%に絞られるので、ほぼ会ってくれると言ってもいいです。(30名のイベントだったら、個別にお礼メール送っている人は3名くらいです。誤差はありますけど)
個人的には、これをやらない人が約90%とかなのが理解不能なんですよね…。
まあこれを全員がやりだしたらやりだしたで採用担当としては大変なので、大きな声では言えないんですけど…。

まとめ

今の自分を見つめるためにも、将来の自分に役立てるためにも、社会人にしっかり会いなさい、という話でした。
今は売り手市場ともいわれていますし、多くの社会人が会ってくれるはずです。
本音を言えば、僕は学生からお金を取ってもいいと思うんですけど…。
そう言ってもいいくらい、短期的にも長期的にも自分のためになる話を社会人から盗めるはずです。
選り好みせず、がんがん社会人と会ってみましょう。