色黒大阪人が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事(過去形)な僕がなんかつぶやきます。

学生と人事は同じ立場だって分からないとお互い不幸になる

立場がフリーになって、人事の方や学生とよりフラットな形でお話しするようになり、再度実感したことですが、「学生と人事は鏡同士だなあ」と。
ストレートに言ってしまえば、
学生に文句を言ってる人事、人事(会社)に文句を言ってる学生、

お前ら全員ブーメラン投げてるぞ、って話。

名前に惹かれるのはお互い同じ

学生は「学歴で判断するな」ってよく文句言ってるけど、学生さんたちも会社を「名前」で判断していないですか?
ナビサイトでどうやって企業を探していますか?参加するイベントをどうやって決めていますか?「名前」を中心に探していませんか?
そういう感覚で、人事も「名前」で判断しちゃうんですよね。
お互い母数も多いし、ある程度は仕方のないことでしょう。

ちなみにこういう場合、会社名とか学校名がよく話題になりますが、その判断基準の本質って「自分がその価値を理解できるか否か」なんですよね。
逆に言えば、「自分が理解できないもの」は切り捨ててしまっているわけです。
その理解できないものの中には、本当に自分にとって必要ないものも多いでしょうが、反対に自分の知識や経験が足りないゆえに理解できない、理解できれば価値のあるもの、も多いはずです。
そこに対するアプローチは絶対的な課題ですが、
「よくわからない」→「興味ない」「関係ない」
にならないようにはしておきたいですね。

そういう意味で世間的な名声や、いわゆる偏差値みたいなものって、「自分がその価値を理解できる(ないしは出来ていると思える)」という意味で重宝されるんですよね。もちろん、それだけが価値じゃないのは言うまでもないんですけど。

もちろん、この流れは少しでも変えていかないといけないのですが、とはいえ絶対数が減るわけではないので、まあちょっと難しいかな、というのが現実だと思います。

面接で僕がある人事に苦言を呈した瞬間

つい先日、とある会社の面接を受けていて、選考される立場でありながら苦言を呈したことがあります。こういうことやってるから僕は集団生活に不適合なのかもしれませんね()
といっても多くの人事がやっている気がするし、多くの学生が経験したことあると思う面接のおかしな部分だと思うので思い切って書いてみよう。

 

面接のときに「今から履歴書拝見しますね」と言って堂々と数分目を通し始めたんですよね、人事が。その履歴書のデータは1週間前に提出してもらっていたにも関わらず。
しかも片手間で「過去どんなことやってきました?」みたいな感じ。一応いろいろ説明しますが、「右から左へスルー」って感じ。

その時その方に言ったのが
「学生や求職者が目の前で、今から初めて御社の採用ページ見ます、って言って来たらどうします?面接でそれは論外ですよね?同じことを学生にやっている、って自覚あります?」と。

はい、面接受けている側の態度じゃないですよね、すいません、でも思っちゃったんだもん、そして言っちゃったんだもん、クソですよね、すいません。
いや、気持ちはわかるんですよ。僕も採用やっていましたから。
多い時には1日に10人とか面接しないといけないですし、全部に目を通すには結構な時間かかりますもん。もちろん全部を記憶して面接できればいいんでしょうけど、それもなかなか難しいですし。
でも、さすがに面接の場に入って「初見」はアウトですよと。自分が何のスケジュール管理もできなければ、「人」に対して興味ないと宣言しているようなもんですよと。

ここも結局、人事がなんとなく学生や求職者を「ナメ」ているからなんでしょうね…。
「鏡やぞーお前らがそれやられたら怒るんちゃうんかいw」と言いたいですね。
忙しい経営層とかであればそういうのもギリセーフなのかな?個人的には嫌いですけど。

自分が相手に求めていることが出来ればOK

文句を書き連ねてきたわけですが、「相手にやられて嫌なことはやるな」ってことですよね、小学生によく言うようなことですけど。
逆に相手に良く思われたい、評価されたい、のであれば「自分がされてうれしいことをする」ことです。相手の情報をしっかり把握しておく、相手の欲しい情報を提示するなど、学生だろうと人事だろうと関係なく、「人と人としてアタリマエ」の誠意を示すことですよね。

余談ですが、最近多くの社外の方々とお話しさせていただくようになって、いわゆる「優秀」とされる人たちは「めっちゃ頭いい」というより「当たり前のことが出来る」人なんだな、と実感しますね、はい。

それをせずに、学生は色んな時間を色んな場所に投資していたり、人事はお金を外部の業者に払うことで問題の解消を求めていること自体が実にナンセンスだとおもいますね。

まとめ

学生にとっても人事にとっても、「共に働く仲間を探す」という目的は同じ。
そしてそれを「なかなか全部は見切れないほどの多数の中から見出す」という環境も同じ。
ゆえに、「ここが上手くいかないなー」「こういうことしてもらえると嬉しい」なども同じなんですね。
ただ見ている角度が違うだけ。
そういう意味で、学生と人事どちらが上も下もないのではないでしょうか。
これは今の市場が売り手だからとか買い手だからとかに関係なく、根本的な話だと思います。

就活や採用だとわかりやすいですが、それ以外の仕事でもきっと、見ている角度が違うだけで「鏡」なものって多いと思います。
一対一で誠意をもって接することが出来る仲間やクライアントと働けるといいですね。

それではまた。