この前就活生と話をしていて、
「志望動機が無いんですよね」
と言われて結構衝撃でした。
ただよくよく色んな学生の話を聞いていると、無い人も結構多くて、「志望動機あります」って人もなんか「作ってる」感があったりで、こういう話も意外とニーズあるんじゃないかな、ということでGWの間に書いてみます。
→とかいいつつ、推敲してたらGW明けてたわ、すいません。
なぜ志望動機が必要なのか
就活って良く恋愛に例えられたりしますけど、あなたが結婚相手を探しているとして、プロポーズするかどうかを決める時、何を考えますか?
一緒に居て居心地がいいかどうか、相手の稼ぎが十分かどうか、顔がタイプかどうか、家柄とか?色々あると思うんですよ。それは人それぞれでもちろんOK。
その判断軸無い人ってたぶん居ないですよね。「誰でもOK」って言ってる人もたまにいますが、本当に「誰でもOK」ならぜひ次の曲がり角を曲がって目が合った人にプロポーズしていただきたいです。ま、それは冗談ですが。
就活も同じです。
「◯◯社に入りたいです!」これ立派なプロポーズ。じゃあなんで入りたいのかも理由があるはず。だから志望動機って必要なんですよね。
相手の立場になって考えてみよう
ちなみに上の話って自分からの発信が前提になっていましたけど、あなたがプロポーズされる側で、それを受け入れるか拒否するか(つらw)を考えるときも同じだと思うんですよね。
直接的には言わないにしても、
「あなたの稼ぎが超魅力っす。年収1000万サイコー」
って言われた時、
「ん?じゃあ1000万を切るようなことがあったら別れるのか、こいつは」
ってなると思うんですよね。それを加味した上でも「この人のプロポーズを受けるべきか」の話になりますよね。要はお互いに何かを測る尺度というか物差しがあって、それが合うか合わないかの話なんですよね、結局。
じゃあなぜ志望動機が無いなんてことが起きるのか
お互いの物差しのマッチングに過ぎない。なのに志望動機がない。ってことは、
- 相手の物差しが自分の物差しに合っているか分からない
- そもそも自分の物差しが分からない
この2つに1つでしょう。
もっと分かりやすく言えば
- 判断するための企業側の情報が不足している
- 判断するための自分側の情報が不足している(というか認識できていない、いわゆる就活の軸がないというやつ)
ということです。
就活の軸の探し方はまた触れるので、今日は1番の話にしますね。
企業側の情報が不足しているのは企業のせいなのか
「私の場合は1番だから、企業側が悪いんだ!」
いやいやちょっと待て。
それはそもそも「企業側があなたの軸を把握している」ことが前提になっていないですか。
いや言いたいことは分かるんですよ。普通の説明会じゃ十分な情報は得られなかったりするし、多様性ある働き方とか生き方が強調される昨今だし。
それでもなお、あなたはあなたの軸をアピールして情報を採るべきです。
あなたが女性で子どもを産んでもバリバリ働きたいのであれば、
「私は長い間キャリアを積んでいきたいのですが、女性で管理職をされている方はいますか?」とか
これまで何の言語も触ったこと無いけど、エンジニアやデザイナーをしてみたいのであれば、
「これから勉強しようと思うのですが、未経験からクリエイティブな職種についている方はいますか?」とか。
そうやって相手の情報をより具体的に、あなたにフィットする形で得ることができるようになれば、きっとその企業があなたに合っているか分かることでしょう。
返報性を使おう
心理学かなにかの考え方で「返報性」というのがあります。
何かを得たときに、同等の何かで返さないといけない、返そうと思うそんな心理です。(細かいことはGoogle先生に聞いてください)
これは質疑とかでも同じです。
あなたが抽象的なことしか質問できなければ、それに対する回答も自ずと抽象的になる。あなたが具体的な質問をすることができれば、自ずと具体的な情報が返ってくる。
相手から情報が欲しいのであれば、やはり自分から「私はこういう人間ですよ」ということ情報を相手に与えたほうが、より効果的です。
就活ではよく「自己分析が大事だ、自己分析が大事だ」と呪文のように言われたりしますが、その理由は個々にあります。
なぜなら情報を開示しようにも「自分のことが正しく理解できていないと、情報を正しく開示できないから」です。
何を軸にこれまで生きてきたのか、これから生きていくのか、それを伝えるのはまず自分と向き合う必要があります。だから「自己分析をしなさい」と皆言うんですよね。
最後に
就活って「自分を営業すること」だと思います。
社会人になって、色んな人と関わるようになって改めて思うのは、要所要所で「お前はなにが出来るんだ」「他の人とどこが違うんだ」と問われる場面がとても多いです。
ある意味就活はその練習、プレステージなんじゃないかなと感じます。
売り手市場だと叫ばれる昨今ですが、それでもやはり真摯に向き合って、前に進んでほしいと老婆心ながら思います。
ではまた。