どうも、今月から10人未満くらいのスタートアップで採用のお手伝いをさせていただくようになりました。
想像通り?にカオスですが、いい感じで楽しいです。
企業という社会の檻から放たれて約1か月。
採用のことをいろいろ考えていたら、ふと違和感。
「なんでベンチャーが先に内定出してるんだろう?」
「むしろベンチャーが後に内定出す流れ出来ればいいんちゃうん?」
と。
なので、その違和感をつれづれなるままに書きます。
ひぐらし、硯に向かいて書きます。
なので、別に解決策とか業界の動向とかあえて排除して書いている部分がありますのであしからず。(ま、そもそも解決策とか浮かんでないんだけど)
ベンチャーの方が先に内定を出す流れ
(大手もいろいろ早期から策を講じていることは一旦置いておいて)3月1日が情報解禁、おいおい面接やらがあって、6月くらいですか内定が出る(と言われている)のは。
経団連のこうしたスケジュールとは無関係に動くのがベンチャーや外資系っていうのがおおよそ一般的な理解でしょうし、その無関係っていうのはイコール早めから動いてる、ってことですよね。
僕も前職では新卒採用ゴリゴリやってましたし、当たり前のように今の時期(11月ですね)には相当数の3年生(=翌年の就活生)と接点もってやっていた気がします。
その学生の中にはベンチャーが本命って子もいれば、3月以降の大手本格化の前のウォーミングアップって子もいれば…って感じでしたね。
一部を除くベンチャーや中小企業といった、大手と比べて知名度が劣る企業からすると、「せーのっ!」で情報解禁されると大手に持っていかれてしまうので、その点では早めにアプローチをするということ自体は合理的な気がしますね。
ベンチャーって1年でめっちゃ変わる
合理的な気がする、と言っておきながら、「おかしくね」っていうタイトルの通りそれに反論をしていくわけですこれから。
ベンチャーで働いていて思ったのが、ベンチャーの中って1年でめっちゃ変わるということ。
人の出入りもそうだし、事業の拡大や縮小、新規事業のスタート、あるいは買収だったりなんだったり。
もちろん、計画通りにいっているもの多いでしょうが、そうではない変化も一定以上あるのが現状です。
これは悪い意味だけではなく、いい意味も含めてですね。予想よりはるかに事業が大きくなってしまった、なども含めてです。
よく就活生への質問で「5年後どうなっていたいですか?」って聞かれたりしますよね、この質問僕苦手だったな、だってわからないもん。
ベンチャー含め企業側の「5年後どうなっているか?」もわからないはずなんですよね。
今(2017年)から5年前というと2012年。
スカイツリーが出来た年であり、AKB48が邦楽チャート1位から5位まで独占して「GIVE ME FIVE!」って叫んでた年であり、ベンチャー界隈ならグノシーさんやFreeeさんが創業したのがこの年(だったはず)です。
僕の感覚がおかしくなければ、この辺からLINEを使い始めた気がします。この年に上京した僕は「LINE」で東京を感じたのでした。
そんな5年前に、昨今はAKBグループじゃなく坂道グループがキていて「僕は嫌だ!」って叫んでいることや、上記2社がもはやベンチャーと言いづらい規模になっていることや、「めちゃイケ」が間もなく終わるなんてこと、予想していた人がどれだけいるでしょうか。
こういうことを言うと怒られるかもしれませんが、今の時代、5年後のことを聞かれて、それが「わかる」って言ってる人はよほどの楽観主義者か天才かどちらかじゃないでしょうか。
話は脱線しましたが、「1年でめっちゃ変わる」ベンチャー企業が、入社の「1年前」に内定出してるのって違和感ありません?
今の企業の状況に対して、企業側・学生側がマッチングできていたとしても、それって1年後(=入社時)の状況に対してマッチングできていないのではないか、という違和感です。
ベンチャーは夏以降から動けばいいのでは
先に言っておきます。理想論です。
上記のことを踏まえ、単純にミスマッチを減らす、ということだけ考えれば、大手と同じかそれより遅い夏以降に採用や内定を出せばいいんじゃないの、と思うんですよね。
むしろ大手の企業が早くに選考を開始してくれて、選考受けている間に「ん、なんか違和感あるな」と感じた人だけベンチャー受ければいいんじゃない?と思うんですよね。
もちろん、大手も今の時代1年で変化はあるでしょうが、それはやはりベンチャーに比べると微々たるものですし、そこでの変化がミスマッチにつながる度合いで言うと圧倒的に少ないでしょう。
せめて3年生の夏くらいから大手が選考を開始してくれると面白いのになーと思います。
ちなみに~僕が思う早期内定のメリット~
とベンチャーが早く内定を出すことに文句をいいつつも、僕も入社1年以上前に内定をもらった側の人間でした。(おい)
はやく野球に集中したかったっていうのもありますし、なにより内定者アルバイトをして社会人としてのフライングスタートを決めたかった、というのが大きいです。
で、実際のところどうだったかというと、
「内定者アルバイトするなら、早期内定意味あるかも」
と思いました。
実際ジョインすることで社内の雰囲気も本当の意味で分かりますし、社会人としての最低限のマナーだったり仕事のやり方は早めに身に着けることが出来ますから。
正直ここで「やばい、この企業まずい」と思えばもう1回就活すればいいだけですしね。(あまり大きな声では言えないですけど)
そういう意味では早期内定のメリットもあるのかもしれません。
逆に言えば、「内定者アルバイトしないなら意味ない」と感じたともいえますが…。
まとめ
解決策でも何でもないけど、理想はこの形だと思うなー、というのがこの記事を書いたあとの所感ですね。
内定を取った時期別ミスマッチ度みたいなデータとかあれば面白いかもしれません。
ちなみに以前、
の記事でもお話した通り、3年以内に退職することは必ずしも悪いことじゃないと思いますし、ミスマッチと決めつけるべきでもないと思っています。
内定を取った時期と、退職までの時期に関連性があるのだとすれば、それはそれで面白いかもしれませんね。
余談ですが僕と同じ時期(=早期)に就活をしていた仲間の「現時点(入社1年半)での退職率」は30%くらいなので、世間の平均の倍くらいはありそうですね(苦笑)