色黒大阪人事が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事な僕がなんかつぶやきます。

「売り手市場」というマジックワードについて

就活が売り手市場らしい。

まあ転職も含めて人手不足の時代ですよ。

学生と話をすることの多い私ですが、この「売り手市場」というマジックワードに翻弄される学生が多いのでそんな話を少ししてみます。

リクルートワークス研究所求人倍率調査を発表した

先日発表がありましたね。

www.works-i.com

求人倍率は1.88倍だそうです。すごく単純に考えると1人に対して2社弱が求人を出している状態。つまり求職者側がモテる時代です。

冷静に考えると結構すごい時代ですよ。僕が就活について情報収集を始めたころが1.3倍とか言ってた気がしますし。それから5年?とかでこれだけあがるって恐ろしい。

まあ、この数字だけ見ていると、テキトーに単位とってテキトーにエントリーしてテキトーに面接受けていればテキトーな会社に決まりそうなイメージですけど、実際はそうじゃないらしいです。

大手の競争率は結局変わらない

先述の求人倍率調査を見ると、(規模で見たときに)大手と言われるような企業に関する求人倍率は実はほぼ横ばい(ずっと0.7倍とか)。

だから特に大手志向の学生にとっては「売り手市場」なんてことは全く無くて、ちゃんと相手のことも自分のことも理解しないと内定なんてもらえない時代なわけです。

そういう意味では「売り手市場」なんて嘘やんけって感じですよね。

中小企業の求人倍率が急上昇

その一方で中小企業と呼ばれる規模の企業は人手不足に悩まされるのが現状。

先の調査では300人未満の従業員数の求人倍率は9.91倍。えげつない。

いつの時代だって有名人・芸能人はモテる

大手企業っていわば有名人や芸能人です。ここまで売り手市場と言われていてもずっと求人倍率は低いまま。

僕ら一般人が、「乃木坂46白石麻衣さんと付き合いたい!」「菅田将暉くん、やばい」って言ってもまあ無理なのと同じですよね、ここまで極端な話じゃないかもしれないけど。

売り手市場だからって「自分はどこにでも行けるぜ」って思っている人は、地元の中学や高校でモテたくらいで「俺(私)は芸能人と付き合えるぜ」って言っているのと同じなわけです。

この書き方だと「大手諦めろっていってんのか、こいつ」ってなりそうですが、そうではなく、「ニーズの二極化」をちゃんと認識しておいてねってそういう話です。

マジックワードに惑わされない

こういうマジックワードというか、言葉遊びみたいなものって結構多いですよね。

「売り上げ10年連続伸長!」とか。「満足度90%以上!」とか。

売り上げ上がっていても、業界内でのシェアが上がっているとは限らないし、利益は下がっているかもしれない。満足度90%以上ってどうやって計っているのだろうか、いつもいつも疑問に思います。というかそういうアンケートに答えてくれる時点で割りと「ファン」やん、みたいな。

こういうワードに関しては必ず自分で調べてその背景や理由について「仮説を立てる」のが大事です。

ぶっちゃけ本当の理由なんて調べてもわからないことのほうが多いです。しかし、実際に調べて自分なりに仮説を立てる、このプロセスがめちゃめちゃ大事。

最初は調べ方もわからないし、調べたところで浅かったり、的外れだったり。

でも、それを繰り返していくうちに、調べる、分析する、そのコツが分かるようになってきます。これは実際社会人として仕事をし始めてもとても使えます。

答えが無いもの、または答えが複数あるものが多い中で、自分なりに一貫性のある仮説を立てて相手にぶつける。相手の反応をもとに仮説をブラッシュアップしてまたぶつける。こういう流れの中でより精度の高い仮説が生まれてきます。

余談~そもそもどっちが「売り手」なのか~

就活だと必ず

学生=売る側

企業=買う側

ってなりますが、考え方によっては学生が「企業の将来性」を「買う」側だったりするわけで、なんかあんまりピンと来ない言葉だよなあ、と思ったりします。

ただ、この言葉のおかげで構造的には説明しやすいので(正しい形かはさておき)、助けられている部分もありますよね。