- 投稿の背景
- コスト面のデメリットは確かに大きい
- メリット1~採用担当が時間を作ってくれる~
- メリット2~行動力を評価されやすい~
- 本当に首都圏の学生の方が優秀なのか
- 就活は加点方式だし、「地方」も加点ポイントになる
- まとめ
投稿の背景
昨日青森出身の学生さんから連絡をもらい、就活相談に乗っていました。やっぱり不安みたいですね。
青森や三重をはじめ地方でイベントをいくつか行ってきて実感することは、
「地方の学生めっちゃいい」
なのに(だから?)
「就活に不安めっちゃ持ってる」
というところでした。
地方出身であることに不安を持っている、ということは「不安を消すために努力する」ことにつながることも多いので、むしろ肯定できる側面もありますが、 その一方で「言い訳」として使えるのでそこは怖いな、と思い、個人的に考える地方の就活観みたいなものを書きます。
コスト面のデメリットは確かに大きい
僕は地方は必ずしも「不利」ではないと思っていますが、先に「不利」な側面に触れておきます。
それはやはりコスト面。特にお金。
地方から東京に出てくるにはどうしてもお金かかりますもんね。
交通費、宿泊費そのほかもろもろ。宿泊費の部分については、地方のミカタさんなど支援するサービスも増えてきていますが、首都圏の学生と比べるともちろんコストは多めにかかってしまいます。
その点はやはり「不利」というか「損」なのかな、とは思いますね。
あとは時間などの制約がかかってしまうのもデメリットかもしれませんね。何時間しか東京で自由な時間がない!みたいな。
このあたりはどうしても解消しづらいマイナス面だと思います。
メリット1~採用担当が時間を作ってくれる~
ここからはメリットの部分。
まずは「会ってください」に採用担当がリアクションしてくれる率の話。
ある程度採用が活発化すると時間も限られてくるので、面接や面談の時間をやりくりしないといけないのは学生だけでなく採用担当も同じです。
そんなときでも、地方の学生から「東京来たんで会ってください」と言われれば、よほどのことがない限り時間を作りますね。
もちろん関係性や具体的な時期にもよりますが、同じタイミングで東京の学生と地方の学生から同じ日時で連絡が来たら、優先度が高いのは地方の学生です。
だって次いつ会えるかわからないから。 単純なことです。
採用担当が会ってくれるハードルが低い、これは大きなメリットです。(東京来ることがハードルなんですけどね)
メリット2~行動力を評価されやすい~
僕はベンチャーで採用担当をしていましたが、地方の学生がわざわざうちの面接に来てくれる、というだけで「行動力あるな」と少し思います。それがうちの面接のためだとすれば尚更。
面接に来るだけで「行動力を評価してもらえる」という。
ベンチャーの採用担当をしていると「新しい環境に飛び込む勇気があるか」みたいなものも少し気になったりするので、そういう意味でも「東京に来ようと思っています」と言ってくれるだけで高評価ですよね。
本当に首都圏の学生の方が優秀なのか
「そんなこと言ってるけど、実際東京いったらみんな優秀でびっくりしたんですけど」 地方の学生さんのそんな声が聞こえてきた気がしました。
採用担当の人からも良く言われることですが、
「地方の学生が優秀って言ってもやっぱ首都圏でしょ」みたいな。
ぶっちゃけて言います。
「そりゃそうだわ」
首都圏の学生はやはり「機会」に恵まれているところはあります。
就活だけに限らず色んなイベントがあったり、自分より優秀な人と出会って刺激をもらったり、その分挫折したり乗り越えたり。
その「機会」の絶対数は首都圏の学生の方が多いでしょう。 それによって今表現される優秀さみたいなものは首都圏の学生の方が顕著です。
ただ地方の学生は「1つの機会」を「最大限に活用」する能力に長けている人が多いイメージです。
「機会」の絶対数が少ないからこそ、その1つのことから多くのことを吸収する能力が高いのかもしれません。
そう考えると、東京に来て、「機会」を得られるようにするだけで爆発的に成長するんじゃないか、と感じる学生が多いんですよね。
これが地方の学生が有する「ポテンシャル」「伸びしろ」なんじゃないかなと思います。
就活は加点方式だし、「地方」も加点ポイントになる
就活は受験とは違って青天井の加点方式です。 正解も満点もありません。
ただほかの人と「どう違うか」あるいは「どういう特徴があるか」「どういう能力があるか」を見られます。
そういう意味では
「部活で部長やってました」
と
「今日わざわざ沖縄から来ました」
は「人と違いますよ」というアピールとしては同等とも考えられます。
1日に20人くらい面接をしている採用担当からすれば、全員のことを正確に把握できていなかったとしても 「あの方言出てる子よかったな」と 「地方」や「方言」でフィルターに引っかかることもあります。
そう考えるとむしろ加点要素の1つとして「地方」をとらえることができますね。
まとめ
地方出身であることは、良くも悪くも「特徴」の1つにすぎません。 それをどう生かすかはその人次第です。 地方ブランドを活用しながらぜひ色んな人と出会って、自分のキャリアを選択してもらえると嬉しいです。
もちろん僕も話を聞きますよー。大阪弁丸出しで。
それではまた。