色黒大阪人事が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事な僕がなんかつぶやきます。

採用責任者であることが怖くなった話

こないだ友人に言われたんです。

 

「色黒さんって前職で採用責任者やってたじゃないですか。なのに今は人事とか採用担当じゃないですよね。なんでなんすか(´・ω・`)?」

 

あー、確かに。言われてみりゃそーですな。

僕がただの坂道ヲタクだと思われないためにもその話をしておくのもよいかもしれないですな。

 

雑にこれまでのキャリアの話をしておくと

25-50名規模のネットベンチャーに新卒で入りました。

採用とか興味あったので内定者時代から人事とか採用をかじりながら、ネットの事業の方もやりました。

僕は新卒3期生でしたけど、そのときのトレンドに乗って、サマーとかウィンターインターンを当時の先輩と設計・運営したり、その先輩が退職してからは現場ベースの採用業務はほぼ僕だけでやってましたよーって感じ。

 

空前絶後のぉー!超絶怒濤の売り手市場ぉーー!

な採用市場なのは色んなメディアでもご存知の通りかと思います。

一説によると、バブル期よりも人が採用できない時代だそうです。まさに日の当たらない時代。サンシャインとか言ってられません。

 

お陰さまで色々やるんですよ、人事とか採用担当って。

説明会だけじゃなくて、グループワークのイベントに参加したり、もはやなんのイベントやねんみたいなイベントやったり。

でね、色々やって思うんですよ。

 

「やべえ、学生の目線こっち向くのくそ気持ちいい」

 

「やべえ、採用ツール取捨選択するの優越感パネエ」

 

売り手市場だなんだといっても、学生の皆さんの多くは社会人に対して、割りとリスペクトな目線で接してくれます。

たぶん、このリスペクトの対象が会社から社会人個人に向き始めたのも最近のトレンドじゃないですかね。会社ベースじゃなく人ベースの就活みたいなトレンド。

 

んで、売り手市場で採用のあり方が変わるのを良いことに色んな会社さんが色んなツールを提案してくれます。

死ぬほどテレアポかかってきます、出ませんけど。

 

売り手市場にもかかわらず、

学生からの注目を得られて、

色んなツールを売り込まれる、

そんな採用担当…

 

気持ちいい

  

これはもう想像を絶する優越感。

なにを言ってもウケるんじゃないかくらいの雰囲気。

まさに自分が「何者」かを忘れられるくらいの感覚です。

 

だから辞めたんですよね、うん。

 

まぁ、ぶっちゃけ僕も調子乗ってたんだとおもいます。

ただ僕は幸運なことにそこに歯止めをかける要素がありました。

「事業担当もしている」

という事実。

ベンチャーでよくある掛け持ち採用担当だったわけですな。

こうなるとお金の話とビジネスモデルには敏感になります。

そして周りにはマーケターとかデザイナーとかエンジニアとかたくさんの専門職の皆さん。

色んな基礎知識を教えてくれる環境がありました。

そして僕は気付いたわけです。

 

「採用担当ばっかりやってると勘違い野郎になってまう」

 

と。

ちょうどその時色んな採用関連のコミュニティにも参加したり、MeetUPにも参加したりしていました。

そこで「この人すごいな」と思えるような採用担当の方は、一度事業サイドを経験していたり、プロダクトを作る経験をしていたり、と「採用だけでキャリアを描いてきていない」ことに気付きます。

逆に「この人やばいんちゃう」って採用担当の方と話をしていると、学生や求職者に対してとても上から目線だったり、採用を単体で見ていて事業や戦略との関係性が見えていなかったり…という共通点を感じたわけです。

 

もちろん、上に当てはまらない人もいるでしょう。たまたま僕の回りの事例がそうだっただけかもしれません。

 

僕は幸いにして、事業も兼任していたのは先述のとおりですが、それでもやはりそのまま採用担当でいることが少し怖くなったのでした。

 

「転職」自体には他の事情があったのですが、それでも転職する際に採用担当「以外」を見ていたのはそういう理由からでした。

採用担当に限らず、同じ職種をずっと続けていると、そのバイアスがかかるというか、色眼鏡で見がちになる、という傾向はあると思います。

自分が「そう」なってしまうことへのいい意味での恐れが自分を成長させてくれるのかもしれないな、と思った春でした。