色黒大阪人事が気ままにつぶやくブログ

色黒で大阪人で人事な僕がなんかつぶやきます。

勉強できるのに就活は不利!?~『「頭のいい」女子はいらないのか』の記事に思うこと1~

先日Yahooニュースを見ていると、

「頭のいい」女子はいらないのか:ある女子国立大院生の就活リアル

headlines.yahoo.co.jp


というBUSINESS INSIDER JAPANさんの記事が配信されていました。
結構面白い記事、というかこれで悩んでいる人もいるのかな?と思うので少し書いてみようと思います。

この記事のポイントは
「頭のいい」女子
というフレーズですが、それを「頭のいい」「女子」に分けたうえで個人的な見解を話していければと思います。
そして今回は「頭のいい」に焦点を当てていきます。
「女子」に焦点を当てた記事は明日以降また執筆できればと思います。

※執筆しました、下記ご参照ください。

www.blackenny.com

ちなみにこの元記事を読むと「頭いい女子」だから苦戦しているわけではない気もしますが、ここでは考えないことにします。

「頭のいい」人が就活で苦戦する理由

今回のBUSINESS INSIDER JAPANさんの記事においての「頭のいい」は勉強の頭を指していると思われます。
大学院の話であったり、研究室の話、また副題が「国立大学院生」となっているところからの推察ですね。
では、勉強ができるのに就活で苦戦する、ってなんでだろうと考えたときに
1.これまでの勉強で得たものを一般化できない
2.自分の知識を「相手に伝わる形で」言語化できない
という2つが思いつきます。

1.これまでの勉強で得たものを一般化できない

これについては部活に打ち込んできた人なんかも当てはまるかもしれませんが、「これまでの努力」を分析し「今後の努力」と結びつけることができないと、就活では有利に働きません。
例えば、東大生Aがいたとして、
Aは「学校や親に言われたことをそのままこなしていたら東大に入れました」
という人だったとします。
もし僕が採用担当として面接でこの学生に会った場合、

「マニュアル通りにコツコツ丁寧にこなす人」を欲しているのであれば採用するでしょうし、

「自発的、主体的にゴリゴリ動いてくれる人」が欲しければ厳しい返事になるでしょう。
しかし、Aが「でも大学に入って自立をして、○○という活動を自分からするようになりました」みたいな話を持っていればまた話は変わってくるでしょう。

つまり、

どういう気持ちでこれまで努力をしてきたのか、
それを今振り返って今後も同じような努力をしたいのか、
それとも何らかの変化があって(あるいはこれから変化を起こそうと思っていて)違う形の努力をしていくのか、
それによって与える印象は全く違うんですよね。

 

僕たち採用担当は、学生のこれまでの話を聞いて、どういう価値観をもって動いてきたのか、という「過去」を聞くことが多いです。
それは、「過去から今」を線で引くことで、「今から未来」のざっくりした予想図を描くためです。そうすれば、その予想図が会社とマッチするのか、入社したあとどういう風に努力をするのか、をより具体的に考えることができるからです。

なので、頭がいい、勉強ができる、というこれまでの努力や結果をもとに、これからどういう風になっていきたいのか、という話ができないと「頭がいい」人でも苦戦してしまうんだと思います。

2.自分の知識を「相手に伝わる形で」言語化できない

ここで確認しておきたいのは、元も子もないくらいストレートに、かつ簡単に言ってしまえば、「アホと会話ができるか」ということです。
就活で、そして人事になって何度も出会うのが謎に横文字ばかりで話したがる人。
そしてその横文字知らない人をちょっとあざ笑う人。(たぶん、多くの人が1度は会ったことあるのではないでしょうか。)
この人たちがどれだけ学歴があろうと一緒に働きたいとはなかなか思わないでしょう。
大枠でとらえればこれと同じだと思います。


例えば理系で難しい研究に勤しんできた大学院生がいたときに、
「どういうことをこれまで研究してきたの?」
という僕ら採用担当からの質問に対して、専門用語を並べたところでわかるはずありません。(というか僕らもその内容が知りたいわけではありません。よほど業務と直結するようなら別ですけど。)
事前知識のない相手(ここでいうなら採用担当)にいかに自分のやってきたことを伝えるか、が見たいわけですよね。
これって分かりやすいところだと営業担当なんかには必須のコミュニケーション能力だと思いますし、エンジニアなど専門性の高い職についている人が知識のないほかの職種と打ち合わせするときなんかにも必要でしょう。

 

今の日本の教育は暗記をはじめとするインプットに偏っている、と指摘をされたりしますが、それはつまり「インプットした知識」を「アウトプットする」機会がなかなかないことが問題なんですよね。

 いやいや、これまでも論文発表とかしてきたし。

 そう思うかもしれませんが、研究室などでやってきたアウトプットってそこにいる人に一定以上の前提知識があることがほとんどなので、やはり就活や仕事で求められるアウトプット能力とは少し違うんですよね。

これの練習方法は簡単で、
自分とは違う学部の友人に自分の研究内容を話す
というのが一番効果的です。
あるいは、そこまで硬くなくても、自分の好きな芸能人やアイドルについて(その人を知らない)相手に魅力が伝わるように話すだけでもいいと思います。

要は、相手に事前知識がない情報をわかりやすく説明することが目的なわけですからね。


まとめ

結局のところ、これまでの自分の道のりや、その結果得たものをどういう風に言語化して相手に伝えるのか、ということに尽きると思います。
そしてこれが出来るだけで
「あ、この子は勉強だけじゃなくてコミュニケーションしっかりとれるんだね」となるでしょう。
それくらい採用担当の思考はシンプルです。
なぜなら、何百人と会ってジャッジをしなければいけない中で、(少なくとも序盤の面接で)複雑な思考にとらわれることはないからです。
世間にもし

「頭のいい人は扱いづらい」という固定概念があるのだとすれば、

それを少し覆してあげるだけで
「頭いいのに素直」とむしろ大きく評価してもらえることにもなります。
一種の反動ですよね。
そういう意味では、やはり学力や学歴は武器になるといえるのではないでしょうか。

次回は「女子」というところにフォーカスしてこのニュースを考えたいと思います。
それでは、また。